ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
気分があがらないまま、自分の部屋を出てリビングへ。
「依佳ってば、わたしのイチゴ取らないでよ」
「いいじゃん! 弥依お姉ちゃんダイエットしてるってこの前言ってたくせに!」
「フルーツは食べてもいいの。そんなに食い意地張ってたら太るわよ」
「弥依お姉ちゃんに言われたくなあい!」
ふたりとも朝から騒がしいなぁ。
リビングのテーブルではすでに、わたしより4つ上の弥依お姉ちゃんと、わたしのひとつ下の妹の依佳が朝ごはんを食べていた。