ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「わ、わたしメイドになるつもりないです!」
「俺が指名したから覆すの無理だと思うけど」
フッと笑いながら、わたしの顎をクイッとつかんで。
澄んだ瞳にとらえられると、自然と惹きつけられて動けなくなる。
「それにさー……俺たち運命に逆らえない関係みたいだし」
「運命……って」
「とりあえず、早く俺の部屋いこ」
何を言っても、わたしには拒否権なさそう。
仕方なくついていくことに。
***
「ん、ここが俺だけの寮だから」
「これ寮だったんですか」
まったく寮に見えないし、こんなお屋敷みたいな建物が学園内にあるなんてびっくり。
それに、ひとりでこの大きなお屋敷を寮として使ってるってすごすぎるよ。