ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
「出会った瞬間に運命の番ってわかるのがロマンチックでいいよね~。出会えること自体も奇跡って言われてるし!」
「わたしにはあんまりよくわかんないかな」
「ほらぁ、湖依お姉ちゃんは消極的すぎなんだよ! だから、お母さんもお父さんも心配してるんだよ~。このまま男の人と関わらずにいたら運命の番と出会ったときにどうするのって!」
「別に出会いたいと思わないし。そもそも出会えるかもわからないのに……」
運命の相手がいるっていうのは、ロマンチックに聞こえるけれど。
もしそんな人と出会ったら、自分が自分でなくなっちゃいそうで怖い。
だって、自分の気持ちに反して本能的に誰かに惹かれるなんて。