ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
気づいたら、あと少しで家を出ないといけない時間になっていた。
「はぁ……気が重いなぁ……」
ただ平穏に学園生活を送りたいのに。
運命の番と出会うなんて、自分には未知の世界すぎて。
とにかく、どうか何も起こらず平和に過ごせますようにって願うばかり。
***
「こ、ここどこ……」
天彩学園に着いて早々、事件発生。
門をくぐって、校内をグルグル歩き回っていたら迷子になってしまった。
前に一度、保護者が参加する説明会で学園に来たことあるけど、相変わらず敷地が広すぎるよぉ……。
学園の構内図はデータでもらっていて、スマホに保存してある。
それをもとに説明会が行われるホールを目指さないと。