ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜



「依佳の今の学力じゃ無理でしょうね。湖依みたいに頭がいいなら希望はあるけど」



「弥依お姉ちゃんひど~い! ってか、湖依お姉ちゃんの運命の番ってどんな子なの! 写真とかないの!」


「ないかな。いつもふたりでいるのが当たり前だから、写真撮ることそんなにないかも」


「やだ~何その惚気! いいなぁ、運命の相手と四六時中ずっと一緒にいられるなんて!」



本能的に惹かれ合うっていわれてる運命の番と出会って一緒にいることは、きっと周りからすればすごく羨ましいことなんだろうけど。



もし、未紘くんに好きな女の子ができたとしたら。


その子への気持ちがあっても、本能が選ぶ相手――わたしとずっと一緒にいることを選ぶのかな。



自分の気持ちと関係なく、運命の番っていう理由だけで本能が勝手に相手を決めちゃうなんて。


そんなの悲しすぎるような気もする……。


お互い想い合って一緒にいるほうが運命的だなってわたしは思うけれど。

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