俺の側にずっといろ、生涯お前を守る
第九章 引き離された二人
しかもまりえさんじゃなくまりえって呼び捨て。
私も思い切って呼んでみた。
「おはよう、亮」
亮はニッコリ微笑んでくれた。
お互いに一緒にいるんだと疑いもしなかった。
お父様に亮と一緒に居たいと自分の気持ちを伝えてみようと思った。
それなのに……二人の間には大きな壁が立ちはだかって二人で一緒にいることを許してはくれなかった。
それから二人で実家を訪れた。
「まりえ、気持ちは落ち着いたか」
「はい、お父様にお話があります」
「話は後で聞くよ、それより真山くんを解放してやらんとな、ご苦労だったな」
「いえ」
「また、依頼があったときは連絡するよ」
「あのう、小出氏に自分もお話があります」
「改めて聞くことにしよう、今日はこれで引き取ってくれんか」
「かしこまりました」
私と亮は引き離された。
「まりえ、今度の見合いの相手は初婚だ、三十五歳の建設会社の社長だ」
「お父様、私、お見合いは致しません」
「何を言い出すんだ」
「私は真山さんと一緒にいたいんです」
私も思い切って呼んでみた。
「おはよう、亮」
亮はニッコリ微笑んでくれた。
お互いに一緒にいるんだと疑いもしなかった。
お父様に亮と一緒に居たいと自分の気持ちを伝えてみようと思った。
それなのに……二人の間には大きな壁が立ちはだかって二人で一緒にいることを許してはくれなかった。
それから二人で実家を訪れた。
「まりえ、気持ちは落ち着いたか」
「はい、お父様にお話があります」
「話は後で聞くよ、それより真山くんを解放してやらんとな、ご苦労だったな」
「いえ」
「また、依頼があったときは連絡するよ」
「あのう、小出氏に自分もお話があります」
「改めて聞くことにしよう、今日はこれで引き取ってくれんか」
「かしこまりました」
私と亮は引き離された。
「まりえ、今度の見合いの相手は初婚だ、三十五歳の建設会社の社長だ」
「お父様、私、お見合いは致しません」
「何を言い出すんだ」
「私は真山さんと一緒にいたいんです」