十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
子供の頃に母親から指輪を見せてもらって以来、私はアクセサリー……特に指輪が大好きになった。
普通だったら、本屋に行けば漫画や絵本のコーナーに行くのだろうが、私は違った。
自分よりずっと背も高く、美しく着飾った花のような人たちの真横に堂々と立ち、ウエディング雑誌に載っている様々な指輪を眺めて、うっとりしていた。
最初の内は、
「こんなアクセ身につけてみたい」
と、ごく一般的な考えをしていた。
ところが、ある時指輪とモデルさんの相性が合わない、ページを見て違和感を覚えてからは
「この人には、もっと花っぽい形が合いそう」
「こんなゴテゴテしたもの、うざい」
などと、身につけている人に合うアクセの形を、考えるようになった。
いつの間にか、自由帳やノートの空きスペースにアイディアを描く癖がついた。
「この雑誌で特集してもらえる、指輪デザイナーになりたい」
という夢を、気がついた頃には追いかけていた。
普通だったら、本屋に行けば漫画や絵本のコーナーに行くのだろうが、私は違った。
自分よりずっと背も高く、美しく着飾った花のような人たちの真横に堂々と立ち、ウエディング雑誌に載っている様々な指輪を眺めて、うっとりしていた。
最初の内は、
「こんなアクセ身につけてみたい」
と、ごく一般的な考えをしていた。
ところが、ある時指輪とモデルさんの相性が合わない、ページを見て違和感を覚えてからは
「この人には、もっと花っぽい形が合いそう」
「こんなゴテゴテしたもの、うざい」
などと、身につけている人に合うアクセの形を、考えるようになった。
いつの間にか、自由帳やノートの空きスペースにアイディアを描く癖がついた。
「この雑誌で特集してもらえる、指輪デザイナーになりたい」
という夢を、気がついた頃には追いかけていた。