俺の子でいいよ。~不倫関係にある勤務先の医者との子か、一夜だけ関係を持った彼との子か分からない~



大きな手が頭に回されて、甘いキスが落ちてきた。お互いの気持ちを確かめるように、何度も繰り返す口付けるから、体全身が熱くなって凄くドキドキする。



「体、変になったらすぐ言えよ」

「……うん、もう変だけど」

「あぁ?」

「春多くんの事で…頭がいっぱいで、もっと、触れ合いたいっ」

「……っ、」

「春多くんの腰、(ほそ)っ!」

「あんたのお腹は大きくなったな」

(ひど)っ、太ったの気にしてるのに……」

「そういう意味じゃなくてさ、すっげ愛しいって事だよ。いっぱいキスしていい?」


膨らんできたお腹を優しく撫でられて、柔らかいキスが何度も落ちてくるから。
その春多くんの優しい視線と笑みに、私よりお腹?と、ちょっと嫉妬してしまうけど。



「ねぇ、春多くんは男の子と女の子どっちがいい?」

「ん?俺、どっちでもいいよ。あんたは?」

「私もどっちでもいいけど。あ、じゃぁさ、名前は?考えてたりする?」

「あー、全然考えてなかった」

「性別分かったら一緒に考えようよ!」

「いーけど」

「ねぇねぇ、春多くんは子供何人欲しい?」

「あぁ?まだ産まれてもねーのに……」




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