俺の子でいいよ。~不倫関係にある勤務先の医者との子か、一夜だけ関係を持った彼との子か分からない~




()ってぇ……」


固い床の上。にいつの間にか眠ってしまったようだ。
全身にダルさは残るが、やけにスッキリしていた。



つーか今、何時だ?
手を伸ばしてスマホの画面に目を向けるとと、AM3:30と表示されているから一気に目が覚めた。




「や、ば……レポートっ…!!」


勢いよく上半身を起こした。

暗がりな部屋の中でも分かる。洋服や下着が散らばって落ちているから驚いた。

うわ、この状況すげーな。自分でやらかしたんだろうけど、この図はエロい。



「……んー、」


女が俺の腹に腕を回したまま、すやすやと無邪気な寝顔を見せるから。仕方なく、抱きかかえて、ベッドの上に運んでやった。

起きたとき裸じゃ驚くだろうかし、落ちていたTシャツに袖を通してやる。



「あー……、やベー」


この状況よりもなによりも、レポートもデイリーノートも課題も何一つ終わっていない現実に頭を悩ませる。

玄関の棚にあった鍵で施錠してそのままポストにポンと落とした。まぁ、分かるだろう。



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