明日のキミは。

「せ、せ、先生! ま、また変な冗談言わないでくださいよ」

 慌てる私を見て、先生は、ふっ、と小さく息を吐くように笑う。
 笑われたことにもなんだか恥ずかしくなり、私はテーブルを拭くふりを続けていた。

「冗談って、一緒に寝ること? 当たり前の話だと思っているが」
「え……お、同じ部屋で寝るんですか? 私が? 先生と?」

 先生がなんでそんなことを言い出したのかは全く分からない。

「……むしろどうするつもりだったんだ」
「今、兄と暮らしてるみたいに、寝室は別かと思ってました」

(っていうか違うの?)
< 7 / 24 >

この作品をシェア

pagetop