明日のキミは。
「せ、せ、先生! ま、また変な冗談言わないでくださいよ」
慌てる私を見て、先生は、ふっ、と小さく息を吐くように笑う。
笑われたことにもなんだか恥ずかしくなり、私はテーブルを拭くふりを続けていた。
「冗談って、一緒に寝ること? 当たり前の話だと思っているが」
「え……お、同じ部屋で寝るんですか? 私が? 先生と?」
先生がなんでそんなことを言い出したのかは全く分からない。
「……むしろどうするつもりだったんだ」
「今、兄と暮らしてるみたいに、寝室は別かと思ってました」
(っていうか違うの?)