月下双酌 ─花見帰りに月の精と運命の出会いをしてしまいました─
その心地良さに腰を振って応えると、そのまま手は伸び、ショーツの隙間から入り込んで、膣口を撫ぜられた。
くちゅり。
水音が聞こえる。私は下半身の快感に背を反らし、結果、暗月により一層乳房を押し付けることになる。
暗月は両胸の間にしばし顔を埋めると、その後口だけで私の体を包む衣の紐を解いた。はらりと布がまくれ、胸があらわになる。
「朔……」
名前を呼んで、甘えるようにまた顔を埋めるから、私もぎゅっと抱きしめ返す。一瞬だけ和やかな空気になったけれど、暗月の不埒な指は動いたままだ。
入り口をなぞる指はそのうち中まで入り込み、私のよいところを探そうと探検を始める。さっきまで背を反らせていたのに、私ももっと彼の指を引き込もうと、彼の首に抱きついてお尻を突き出す格好になっていた。今まで密着していた体が離れた分、自由度が増したらしい。指も二本に増えて、私の中のいいところを突いて前後する。
「やん、暗月、駄目」
「駄目?」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら聞き返すから、ぶんぶんと首を振った。
「うん、駄目。駄目に、なる……」
ふっと笑われる気配がした。
「駄目になっておくれ」
二本の指はそのままに、もう片方の手が前に回り、クリトリスを捕らえた。さっきまで暗月に押し付けて得ていた快楽が、更に直接的になって押し寄せる。膣とクリトリスと、その二つの刺激に私の体はあっという間に高みに昇り、快楽の火花が散る。
「あっ、ぁ……」
首に抱き着いたまま、びくびくと痙攣する私を担ぎ上げ、暗月が歩き出した。
部屋の右端、衝立で囲われている場所に辿り着く。中に入ると、そこに寝台が置かれていた。
ここだけ仄かに香が焚きしめられていて、居間とは明確に区別されている。その寝台に私をそっと腰掛けさせると、暗月は私に向かってひざまずいた。
気が付くと下の巻きスカートもショーツも外され、裸の自分がいる。
一方の暗月は美しく着飾った格好のまま。そしてそんな彼が私のかかとを持ち上げると、恭しく爪先に口付けた。指の一本一本を丁寧に、愛でるように唇で触れてゆく。その姿に引き込まれ、目が離せない。
彼は足指に全て口付けると、次に私の手を取って同じ様に指先に口付けた。そして最後に私の右手人差し指を見つめると、指先を甘噛みする。その行為に、私の体の奥がまた疼いた。
くちゅり。
水音が聞こえる。私は下半身の快感に背を反らし、結果、暗月により一層乳房を押し付けることになる。
暗月は両胸の間にしばし顔を埋めると、その後口だけで私の体を包む衣の紐を解いた。はらりと布がまくれ、胸があらわになる。
「朔……」
名前を呼んで、甘えるようにまた顔を埋めるから、私もぎゅっと抱きしめ返す。一瞬だけ和やかな空気になったけれど、暗月の不埒な指は動いたままだ。
入り口をなぞる指はそのうち中まで入り込み、私のよいところを探そうと探検を始める。さっきまで背を反らせていたのに、私ももっと彼の指を引き込もうと、彼の首に抱きついてお尻を突き出す格好になっていた。今まで密着していた体が離れた分、自由度が増したらしい。指も二本に増えて、私の中のいいところを突いて前後する。
「やん、暗月、駄目」
「駄目?」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら聞き返すから、ぶんぶんと首を振った。
「うん、駄目。駄目に、なる……」
ふっと笑われる気配がした。
「駄目になっておくれ」
二本の指はそのままに、もう片方の手が前に回り、クリトリスを捕らえた。さっきまで暗月に押し付けて得ていた快楽が、更に直接的になって押し寄せる。膣とクリトリスと、その二つの刺激に私の体はあっという間に高みに昇り、快楽の火花が散る。
「あっ、ぁ……」
首に抱き着いたまま、びくびくと痙攣する私を担ぎ上げ、暗月が歩き出した。
部屋の右端、衝立で囲われている場所に辿り着く。中に入ると、そこに寝台が置かれていた。
ここだけ仄かに香が焚きしめられていて、居間とは明確に区別されている。その寝台に私をそっと腰掛けさせると、暗月は私に向かってひざまずいた。
気が付くと下の巻きスカートもショーツも外され、裸の自分がいる。
一方の暗月は美しく着飾った格好のまま。そしてそんな彼が私のかかとを持ち上げると、恭しく爪先に口付けた。指の一本一本を丁寧に、愛でるように唇で触れてゆく。その姿に引き込まれ、目が離せない。
彼は足指に全て口付けると、次に私の手を取って同じ様に指先に口付けた。そして最後に私の右手人差し指を見つめると、指先を甘噛みする。その行為に、私の体の奥がまた疼いた。