最後に恋した一か月



 浅田はとある女の子とおしゃべりしていて。


 すっごく楽しそう。


 溢れる笑顔がまぶしくて。


 ……しかも、相手の女の子、すごく可愛いし。


 声かけづらい。

 というか、もしかして。


 あの子が浅田のっ!!


 ズキンと胸がいたんだ。


 その場にいていられなくなって、あたしは逃げるように立ち去る。


 浅田の片思いの相手はきっと、あの子なんだって、思った瞬間に――。


 あたしは浅田が好きなんだって、気がついてしまった。

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