最後に恋した一か月
✿えぴろーぐ♡
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「いってきまーす」
あたしは、勢い良く玄関を開けて外へ。
そこに待っているのは、忠犬ならぬ、あたしの後輩。
「先輩って、あいててて……」
あたしは浅田の耳をきゅっと掴んだ。
「なにするんですかぁ」
「なにって、もう先輩って呼ぶのはやめてって話してるよね?」
「うわーん、ひどぃぃ」
「ひどくないでしょ。もう学校だって違うんだし」
「違くても、オレの先輩は先輩だけですから~」
私服のときのかっこいいお前はどこいったんだ。
「ほら、行くよ、陽治!!」
「あっ」
あたしが下の名前を呼ぶ。
それだけで陽治はカーッと頬を真っ赤にした。