最後に恋した一か月

「あー! はいはい、知ってるからね!! 憧れの先輩なんでしょ!!」


 急にドキドキしだした胸を抑えて、
 あたしは声を上げた。

 浅田はちょっと困ったような顔をして。

 それから。


「そーなんですっ」

 と、言って笑った。


「大好きな先輩に冷たくされたら、オレ、生きていけないから~」


 なーんて、言いながら。




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