リセット〜君を救うために、何度でも〜
「だって、みんなお前のことを忘れて楽しそうにしてるのが許せなくて!一緒にずっといられるもんだと思ってたし、何で日和が理不尽に死ななきゃいけなかったんだよ!?俺は、俺は、ずっとお前に言いたいことがあったのに……。やりたいこと、行きたいところ、いっぱいあったのに……」

子どものようにみっともなく泣いてしまう。こんなに泣いたのは初めてだ。男が泣くなんてダサいって思ってたから。だけど、日和は優しく俺を抱き締めてくれる。

「大丈夫、私のことみんな覚えているよ。心の片隅にちゃんと残ってる。だけど、前を向かなきゃいけないから言わなくなっただけ。何も心配しなくていいんだよ。私のこと、いっぱい考えてくれてありがとう。だけど、類くんも前を向かなきゃ」

「ッ!」

死んでいるなんて、まるで嘘みたいだ。こんなにも温かいのに、もう日和はこの世界にいないんだ。だけど、ずっと俺が悲しんでいたら日和も笑えないのか?

「おい、何をしている?早く「リセット」と言え!」
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