リセット〜君を救うために、何度でも〜
人の騒めきで俺は目を開ける。もう景色は回っておらず、人々は忙しそうに行き来している。
「ッ!」
俺は電車の時刻表へと急いで目を向ける。そこに書かれていた日付は、六月の三十日だ。それに俺は驚き、腕につけられた時計を見る。
「すごい……。この時計、本物なんだな」
俺は目的を果たすため、拳を握り締めながら歩き出した。
俺の平凡な人生が狂ったのは、小学校からずっと一緒でいつの間にか片想いをしていた日和が死んだことだろう。
高校の入学式の日、俺と日和は一緒に高校まで電車で向かう。付き合ってもない異性同士が一緒に行くのはおかしいと思う奴もいるかもしれない。だけど、お互い家が近いし、それに俺は日和が好き……だから……。
「まさか、類くんと高校まで同じになるとは思わなかったよ〜」
ふわりと俺の隣で日和が笑顔を見せる。中学のセーラー服じゃなくて、ネクタイを結んだブレザーを着ている日和は、中学の時よりも大人っぽくなったような気がした。
「ッ!」
俺は電車の時刻表へと急いで目を向ける。そこに書かれていた日付は、六月の三十日だ。それに俺は驚き、腕につけられた時計を見る。
「すごい……。この時計、本物なんだな」
俺は目的を果たすため、拳を握り締めながら歩き出した。
俺の平凡な人生が狂ったのは、小学校からずっと一緒でいつの間にか片想いをしていた日和が死んだことだろう。
高校の入学式の日、俺と日和は一緒に高校まで電車で向かう。付き合ってもない異性同士が一緒に行くのはおかしいと思う奴もいるかもしれない。だけど、お互い家が近いし、それに俺は日和が好き……だから……。
「まさか、類くんと高校まで同じになるとは思わなかったよ〜」
ふわりと俺の隣で日和が笑顔を見せる。中学のセーラー服じゃなくて、ネクタイを結んだブレザーを着ている日和は、中学の時よりも大人っぽくなったような気がした。