リセット〜君を救うために、何度でも〜
「類くん、夏休みの予定って何かある?」
次の授業の準備をしている俺に、日和が話しかけてくる。どこかその頬はほんのりと赤い。
「……別に、今のところは何もねぇよ。強いて言うならバイトくらいか?」
「それならさ!よかったら二人でどこか行かない?お祭りとかさ」
「祭り……」
頭の中で、たくさんの出店が並ぶ祭りの風景が浮かぶ。小さい頃は互いの家族と一緒に行ったらしいけど、あまり覚えていない。小学校高学年になってからは、友達としか行ったことなかったしな。だけど、きっとこいつの浴衣姿は……。
「類くん?」
顔を覗き込まれ、俺は慌てて後ずさる。日和はすごく心配そうな顔を向けてくる。
「すごい顔が真っ赤だよ?体調悪い?」
「平気!出かけるのは、バイトなかったら一緒に行ける」
早口でそう言い、逃げるように教室から出る。これ以上一緒の空間にいたら、あんな人がたくさんいる教室で堂々と「好きだ」とか言っちゃいそうだったから。
次の授業の準備をしている俺に、日和が話しかけてくる。どこかその頬はほんのりと赤い。
「……別に、今のところは何もねぇよ。強いて言うならバイトくらいか?」
「それならさ!よかったら二人でどこか行かない?お祭りとかさ」
「祭り……」
頭の中で、たくさんの出店が並ぶ祭りの風景が浮かぶ。小さい頃は互いの家族と一緒に行ったらしいけど、あまり覚えていない。小学校高学年になってからは、友達としか行ったことなかったしな。だけど、きっとこいつの浴衣姿は……。
「類くん?」
顔を覗き込まれ、俺は慌てて後ずさる。日和はすごく心配そうな顔を向けてくる。
「すごい顔が真っ赤だよ?体調悪い?」
「平気!出かけるのは、バイトなかったら一緒に行ける」
早口でそう言い、逃げるように教室から出る。これ以上一緒の空間にいたら、あんな人がたくさんいる教室で堂々と「好きだ」とか言っちゃいそうだったから。