彼氏へ。わたしの爪と皮膚はしおりにしないでください。



「星畑」

「うん?」



胸ぐらを掴んで、ぐい、と引き寄せる。



「あ、え? 久野? 何? 近くない?」




ほんと、こいつは一生、疑問符飛ばしてればいいんだ。



わたしの気持ちを推し量るのがへたくそなこいつは、一生疑問符を飛ばして、飛ばして、飛ばしまくって、それで。



「うるさいよ」



わたしからされたキスで一気に処理落ちして、固まったらいい。


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