あたしは桜子- 売れないモデル-
撮影は、無事に終わった。
控え室で休んでいるとADが入って来た。
「クライアントからOKが出たから、もう2パターン撮るよ。」
結局、撮影が終わったのは夜中の1時だった。
「はい、最終お疲れ様でした。」
橘琴美は、拍手とともに帰って行く。
2人は、さすがに疲れた。控え室でメイクを落としていると、ADが入って来た。
「お疲れ様~。タケル君、君良かったよー、橘琴美に負けないね。綺麗な顔してる。」
ニヤニヤしながら、出て行った。
「なに?あいつタケルばっか褒めて、超ムカつくんだけど。」
タケルは、笑って言う。
「桜子、あいつはコレなんだよ。」
左手を裏返して、右の頬にあてた。
「えー!そうなんだ!男が好きなの。笑。」
桜子は、大きい声をあげた。
すかさずタケルが言う。
「静かにしろよ。聞こえるからさ。」
「でも、なんでそんな事知ってるの?」
タケルは、マネージャーと顔を見合わせて笑った。
ふーん、そう言う事。桜子は今さらながら、この世界のこわさを見た気がした。
控え室で休んでいるとADが入って来た。
「クライアントからOKが出たから、もう2パターン撮るよ。」
結局、撮影が終わったのは夜中の1時だった。
「はい、最終お疲れ様でした。」
橘琴美は、拍手とともに帰って行く。
2人は、さすがに疲れた。控え室でメイクを落としていると、ADが入って来た。
「お疲れ様~。タケル君、君良かったよー、橘琴美に負けないね。綺麗な顔してる。」
ニヤニヤしながら、出て行った。
「なに?あいつタケルばっか褒めて、超ムカつくんだけど。」
タケルは、笑って言う。
「桜子、あいつはコレなんだよ。」
左手を裏返して、右の頬にあてた。
「えー!そうなんだ!男が好きなの。笑。」
桜子は、大きい声をあげた。
すかさずタケルが言う。
「静かにしろよ。聞こえるからさ。」
「でも、なんでそんな事知ってるの?」
タケルは、マネージャーと顔を見合わせて笑った。
ふーん、そう言う事。桜子は今さらながら、この世界のこわさを見た気がした。