クールな幼なじみが本気になったら
5つ目のスタンプ台のところで、先生にそう声をかけられた。


スタンプを6つ集められなかったらいけないというわけではないけど、すべて集めた班にはちょっとした景品が用意されていた。


できることなら、その景品をゲットしたい。

だから、残り時間もあとわずかだけど、芽依たちは諦めていなかった。


わたしも、ここまできたのなら最後の1つを見つけたい。


だけど、地図を一切見せてもらえないから、わたしはただ3人のあとをついて行くしかなかった。


「先生、ヒントちょうだい〜!」


芽依が甘えたように、先生にお願いする。


「…う〜ん。それはちょっとできないけど、最後のスタンプはここからそう遠くないから、がんばったら今からでも間に合うかもよ!」

「ホント!?じゃあ、早く見つけなきゃ!」

「ありがとう、先生〜!」
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