クールな幼なじみが本気になったら
「ちょ…ちょっとの間だけだからね…!」


そう言ってみたものの、りっくんに包み込まれるようなお姫様抱っこは心地よくて…。

ずっとこうされていたい、なんてことを思ってしまったのだった。



そのあと、わたしのことを探してくれていた先生たちと合流。

無事に、りっくんといっしょにコテージに戻ったのだった。



すでに時刻は、18時過ぎ。


わたしたちは雨に濡れた体を温めるために、すぐにお風呂に入った。

そして、今はコテージの医務室で先生に診てもらっている。


「よかった…。擦り傷や切り傷程度で、大きなケガはしていなくて」


引率していた保健室の先生が、丁寧に絆創膏を貼ってくれる。

先生の言葉に、りっくんもほっとしたような表情を浮かべる。


すでに食堂では夕食の時間らしく、わたしとりっくんの夕食は医務室へ運ばれてきた。
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