クールな幼なじみが本気になったら
芽依の言葉に、わたしも笑顔がこぼれた。


また、芽依と新しい関係を築くことができた。

だからこそ、芽依はわたしの“親友”なんだ。



「それにしても、しずくのことがめちゃくちゃ好きって気持ちが、律希くんからビリビリに伝わってきたよ」

「…えっ、りっくんから?」

「そうだよ。やっぱり幼なじみって最強だね」

「そ…そんなこと…!ねぇ、りっく――」


わたしがりっくんに声をかけようとしたそのとき、イスに座っていたりっくんの体が斜めに傾いたと思ったら…。


…ガチャン!!


テーブルの上にあったりっくんの食器類が床に散らばり、けたたましい音とともにりっくんが倒れた。


「りっくん…!?」


慌てて駆け寄って、体を起こす。

すると、すぐにわかった。


りっくんの体が、ほてって熱いことに。
< 120 / 220 >

この作品をシェア

pagetop