クールな幼なじみが本気になったら
…想像すらできない!


「ほんと、そういう初々しい反応をするところが、しずくってたまんない」

「もう…!冗談はやめてよね…!すごくびっくりしたんだか――」

「冗談なんかじゃねぇよ。俺は本気だったけど?」


……へ…?


「俺は、しずくにキスしたい。かわいいしずくをもっと知りたい」


真剣なまなざしで、りっくんがわたしを捉える。

その瞳からは、りっくんの本気が窺える。


これはもう、冗談なんかじゃない。

りっくんは、本気でわたしを求めてくれているんだ。


「しずくのファーストキスを、俺が奪いたい」

「…りっくん」

「いい…?しずく」


りっくんが、わたしの肩にそっと手を添える。


わたしをまっすぐ見つめるりっくんを見ていたら、自然と首を縦に振っていた。


「しずく、目…つむって」
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