クールな幼なじみが本気になったら
そうしてわたしたちは、夜遅くまで語ったのだった。



次の日。


昨日のうちに、芽依がわたしとの誤解を解いてくれたおかげで、クラスで無視されることはなくなった。

朝食も、みんなと楽しく食べることができた。



林間学習、2日目

午前中は、浅瀬の川で自由時間だ。


だけどわたしは、りっくんのことが気になってコテージにいた。


りっくんの部屋へ入ると、座椅子に座ってテレビを見ているりっくんがいた。


「…りっくん!寝てなくてもいいのっ!?」

「おお、しずく。もう熱は下がったからな」


そう言って、りっくんはリモコンでテレビを消した。


「平熱になったから大丈夫だって言ったのに、まだ病み上がりだから部屋にいるようにって先生に言われて」

「…そうだったんだ」


りっくんのおでこに手を添えると、確かに昨日みたいに熱くはなかった。
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