クールな幼なじみが本気になったら
しかもどうやら、朝方まで止まないらしい。


「りっくん、すごい雨だけど…大丈夫?」

「…まぁ、傘を貸してもらえたら」


とりっくんは言うけど、外は横殴りの激しい雨。

おそらく、傘を差しても意味がなさそうなレベル。


「車があれば、家まで送れたんだけど…」


そう呟くお母さん。

だけど車は、お父さんがゴルフの泊まりで乗って行ってしまい、明日にならないと帰ってこない。



突然の雨で、家に帰るのは難しい。

それに、今日はりっくんのお父さんもお母さんも仕事で遅く、家に帰ってもだれもいない。


明日、りっくんは午後から撮影の予定が入っているらしいけど、それまでに帰ればいいということで――。



「今日1日、お世話になります」


なんと、りっくんがわたしの家にお泊まりすることになった!
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