クールな幼なじみが本気になったら
まさか、自分からキスしてしまうなんてっ…!


恥ずかしいけど、りっくんは寝ていて気づいていないから…いいよねっ。


そう思っていたら――。


「…なに、今のキス。かわいすぎるんだけど」


パチッとりっくんの目が開いて、にこりとわたしに微笑んだ。


「りっ…りりりり…りっくん!起きてたの…!?」

「うん、今さっき。しずくのキスで目が覚めた」


そんな…白雪姫じゃないんだから。


「ねぇ、もう1回して?」

「し…しないよ!」

「なんで?さっきはしてくれたのに?」

「あれは…、りっくんの寝顔がかわいかったから…つい――」


その瞬間、りっくんに唇を重ねられた。


驚いて目を見開くと、りっくんはしてやったりというふうに笑っている。


「しずくがかわいかったから、ついキスしちゃった」
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