クールな幼なじみが本気になったら
わたしの家は、お父さん、お母さん、わたしの3人家族で、そんな若者向けのメンズファッション誌を必要とする人はいない。
しかし、なぜお母さんが毎月発売日に、こうして『Excellent』を買っているのかというと――。
「ほら!今月のりっくんも、かっこよすぎじゃない!?」
お母さんは『Excellent』を手にすると、にんまりとした笑顔で雑誌の表紙をわたしに向ける。
表紙には、クールに微笑むイケメンモデル。
その微笑みは、どこか色っぽくて…。
まるで、少し年上のお兄さんという感じだ。
しかし彼は、高校生でもなければ、はたまた大学生でもない。
単独表紙を堂々と飾る彼の名前は、遠野律希。
わたし、花岡しずくと同じ、中学2年生なのだ。
しかも、彼は…わたしの幼なじみ。
しかし、なぜお母さんが毎月発売日に、こうして『Excellent』を買っているのかというと――。
「ほら!今月のりっくんも、かっこよすぎじゃない!?」
お母さんは『Excellent』を手にすると、にんまりとした笑顔で雑誌の表紙をわたしに向ける。
表紙には、クールに微笑むイケメンモデル。
その微笑みは、どこか色っぽくて…。
まるで、少し年上のお兄さんという感じだ。
しかし彼は、高校生でもなければ、はたまた大学生でもない。
単独表紙を堂々と飾る彼の名前は、遠野律希。
わたし、花岡しずくと同じ、中学2年生なのだ。
しかも、彼は…わたしの幼なじみ。