クールな幼なじみが本気になったら
「本当は、こんな道端なんかで伝えるつもりなかったけど、あまりにもしずくが鈍いから…言うわ」


いつもクールなりっくんが、珍しく顔をほんのり赤らめている。


「昔からおっちょこちょいで危なかっしいのに、自分のことは置いといて、人のためには一生懸命で」


…どうやらわたしは、りっくんにそうなふうに思われていたらしい。


「でも、そういうところが気になって目が離せなくて…。そんなしずくがかわいくて、独り占めしたくて」


そこまで言うと、りっくんは恥ずかしそうに頬をかく。


「これまでは、“幼なじみ”だから言い出せなかったけど…。俺、しずくのことが好きだから。ずっとずっと前から好きだから。だれにも渡したくないくらい好きだから」



りっくんからの…突然の告白。


思いがけない『好き』の3連発に、わたしの心臓がドキンドキンとうるさく鳴る。
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