クールな幼なじみが本気になったら
荷物をコテージに置くと、さっそく班に分かれてカレー作りが始まった。


わたしの班は、わたし、芽依、その他2人の女の子といっしょの4人班。


みんな、料理はあまりしたことがないのか、おそるおそる包丁を握っていた。


「…ヤバイ!玉ねぎ、目にしみるんだけどっ」

「目が痛くて、切れない〜!」

「あれ?切り方って、これで合ってる?」


3人は楽しそうに、玉ねぎに包丁を入れていた。


その横で、わたしはなにも言われていないけど、ニンジンとジャガイモの皮を包丁で剥いていた。


わたしは、家でも料理を手伝うこともあるから、カレーも何度か作ったことがある。

各班に作り方の紙は渡されているけど、それを見なくても作ることはできた。


だから、作り方を見ながらの他の班とは違って、だいたいのことは1人でやってしまった。
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