クールな幼なじみが本気になったら
芽依たちが玉ねぎを切り終わる頃には、ニンジン、ジャガイモ、牛肉は、ひと口大サイズに切っておいた。


あとは、その玉ねぎも鍋に加えて、炒めてルウで煮込むだけ。


3人で楽しそうに調理して、わたしはなにも言われなかったから残りのことを1人でしていただけだけど…。

どうやら、それが気に食わなかったらしい。


「玉ねぎが切れたら、この鍋に入れてもらってもいいかな…?」

「なに?料理できますアピール?」

「1人で張り切っちゃって、芽依の機嫌でも取ろうとしてるんじゃないの〜」


そんなつもりなんて一切なかったのに、同じ班の子からはそう言われて、芽依はプイッと顔を背けて無視だ。


みんなのためにと思ってやったことだったけれど、かえってそれが裏目に出てしまった。



飯ごうで炊いたご飯をお皿に盛りつけ、その上にカレールウをかける。
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