白馬の王子と風の歌 〜幼馴染は天才騎手〜
5 + Side of Fuuka +
思い余って中学校の卒業式に告白したあたしは、ハルマの返事をきかないで逃げようと思った。
それなのに彼はあたしを引き留めて、自分と同じ気持ちだとキスしてきたのだ。
馬事公苑の厩舎の前で、白いシオノワタリに見守られながら、あたしはハルマと将来を約束した。
まずは三年間、お互いの夢を叶える、そのときのために。
――プロ騎手になったら迎えに行く。
そして三年後。
あたしとハルマは十八歳になっていた。
競馬学校で騎手としての基礎体力訓練や騎乗技術、厩務訓練などのカリキュラムを経て養成機関卒業前の二月に行われた学力、技術、身体検査などの騎手免許試験を受けた彼は、年間十五人しか選ばれないという難関試験にストレートで合格し、関東にある厩舎へ所属することが決まった。