白馬の王子と風の歌 〜幼馴染は天才騎手〜
7 + Side of Fuuka +
正直、ハルマの体力を舐めていた。
幼い頃はあたしの方が身長も高かったし、騎手として活躍している彼は世の中の平均男性と比べれば小柄で身軽な部類に入る。
けれど、彼は立派なアスリートだ。日々欠かさないトレーニングによって、引き締まった身体と持久力を手に入れていた。
もちろん、成人男性としての性欲も人並み……いや、それ以上だった。
「――っつらい」
「ご、ごめん! フーカがかわいくてつい……」
「馬に乗るように女に乗るのはダメだよっ」
「いいじゃないか、フーカだけだもん!」