弁護士は逃げる婚約者を離したくない
「南川さん、隠さなくていいですよ。
つきあっている人がいるならいるで、それでいいですから」
「いや、つきあっとる人なんて…」
「亡くなったおばあ様のためを思って、おばあ様に気を遣って、この話を受けたんですよね?」
彼の青灰色の瞳には私が映っている。
「大丈夫ですよ」
そう宣言して拳でドンと胸をたたいた。
「…はい?」
「婚約破棄は2人で話しあって決めたと、そう言いましょう。
2人で何度か話しあった末に婚約破棄することになったと言えば、周りも納得してくれますよ。
この話を決めた当人たちはもういないですし、決定権は私たちにあるようなものじゃないですか」
ワハハと、私は声を出して笑った。
「そう言う訳なので婚約破棄をしましょうよ!」
よし、我ながら決まったぞ!
つきあっている人がいるならいるで、それでいいですから」
「いや、つきあっとる人なんて…」
「亡くなったおばあ様のためを思って、おばあ様に気を遣って、この話を受けたんですよね?」
彼の青灰色の瞳には私が映っている。
「大丈夫ですよ」
そう宣言して拳でドンと胸をたたいた。
「…はい?」
「婚約破棄は2人で話しあって決めたと、そう言いましょう。
2人で何度か話しあった末に婚約破棄することになったと言えば、周りも納得してくれますよ。
この話を決めた当人たちはもういないですし、決定権は私たちにあるようなものじゃないですか」
ワハハと、私は声を出して笑った。
「そう言う訳なので婚約破棄をしましょうよ!」
よし、我ながら決まったぞ!