弁護士は逃げる婚約者を離したくない
ドアを開けたら、
「恵麻ちゃん」
宇大がそこにいた。
「…何できたんですか?」
移したらいけないから見舞いにはくるなと、メッセージに送ったはずだが…。
「恵麻ちゃんが心配やさかいに決まってるやん」
「あ、そうですか…」
宇大の手元に視線を向けると、エコバックがあった。
そこからネギが出ていたので私の家に行く前に買い物にでも行ってきたのだろう。
「それにこないだのお礼をしたいし」
この様子だと、私が“イエス”と返事をするまで帰らないつもりだな…?
私は少しだけ考えると、
「宇大さんの中でキリがついたと思ったら帰ってくださいね。
あなたも病みあがりでしょうから」
と、言った。
「おおきに」
私の返事に、宇大は言い返した。
「恵麻ちゃん」
宇大がそこにいた。
「…何できたんですか?」
移したらいけないから見舞いにはくるなと、メッセージに送ったはずだが…。
「恵麻ちゃんが心配やさかいに決まってるやん」
「あ、そうですか…」
宇大の手元に視線を向けると、エコバックがあった。
そこからネギが出ていたので私の家に行く前に買い物にでも行ってきたのだろう。
「それにこないだのお礼をしたいし」
この様子だと、私が“イエス”と返事をするまで帰らないつもりだな…?
私は少しだけ考えると、
「宇大さんの中でキリがついたと思ったら帰ってくださいね。
あなたも病みあがりでしょうから」
と、言った。
「おおきに」
私の返事に、宇大は言い返した。