弁護士は逃げる婚約者を離したくない
今日明日寝たら、明後日くらいにはよくなっていることだろう。

それにしても、
「何か不思議な夢だったな…」

先ほど見たその夢の内容に私は呟いた。

具合が悪いと変な夢を見る…なんて言う話はよく聞くけど、なかなかの内容の夢だなと思った。

確か川沿いのベンチに男の子が1人で座っていて…えーっと、それで何だ?

「その後が全然思い出せないな、おい」

所詮は夢の話だから、うん…。

変に思い出してまた熱が出ると厄介である。

お腹も空いてるし、宇大が置いてくれたレトルトのおかゆかカップうどんでも食べてまた寝よう。

「その前に軽くシャワーを浴びて新しいパジャマに着替えよう」

ベッドから出ると、タンスから下着とパジャマを取り出した。
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