絶望のち愛



目が覚めると、足が動かないことに絶望し、叫び、泣きわめき、注射され眠らされ

また、目が覚めると、絶望し、叫び、泣きわめき、眠らされる。


を、何度か繰り返し、

私は、あきらめた。

「もういい・・・」

ぼーっと天井を見つめるだけ。

なにも考えず、なにも感じず、なにも食べず、なにも話さず、

なにもしなかった。

どれだけ時間がたったのかも分からない。

けど、どうでもいい。

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