先輩、好きでした
朝練
入部から1ヶ月くらいたった頃。運動が苦手だった私は
下手だって思われるのが嫌で、でも努力してるって知ら
れたくなかったから、朝早くに練習しに来ることにした。
こんなに早い時間なら誰もいないよね。
少しの優越感に浸りつつ、体育館へと足を進める。
ダムダムダムダム
ボールのドリブル音が体育館に響く。
誰だ.......?
怖い先輩とかだったらどうしよ。
恐る恐る中をちらりと覗いてみると
そこには憧れの先輩がいた。