先輩、好きでした

朝練


入部から1ヶ月くらいたった頃。運動が苦手だった私は

下手だって思われるのが嫌で、でも努力してるって知ら

れたくなかったから、朝早くに練習しに来ることにした。


こんなに早い時間なら誰もいないよね。

少しの優越感に浸りつつ、体育館へと足を進める。


ダムダムダムダム


ボールのドリブル音が体育館に響く。

誰だ.......?

怖い先輩とかだったらどうしよ。

恐る恐る中をちらりと覗いてみると

そこには憧れの先輩がいた。

< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop