紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「い、いやいや、お土産はいつでも大丈夫ですよ⁉︎帰国直後で和泉さんお疲れでしょうし、お仕事の方が落ち着いてからゆっくりで全然……っ、」
『……灯ちゃん、お土産は口実だよ。疲れてるからこそ、少しでも灯ちゃんに会いたいんだ』
「……っ!」
私が慌てて捲し立てると、和泉さんがふ、と困ったように息をこぼしたあと、声色に少し甘さを含ませてとんでもない爆弾を落として来た。
『来週からまた出張の報告やら会議やら諸々でしばらく忙しくなっちゃうから。だからその前に、疲れた身体に不足してる灯ちゃんをちょっとでもチャージして頑張るパワーをもらいたいと思ったんだけどな』
「まっ、またそんなどストレートなことを……っ!」
私の顔が朱色に染まっているのは、決して夕焼け空のせいだけではない。
『ははっ、灯ちゃんにはやっぱりどストレートに言わないと通じないってことが分かったからね。……さて、そういう訳で、明日の夜のご予定はいかがですか?灯ちゃん』
和泉さんが少し戯けた口調で聞く。
……ああ、敵わないなぁ、と思う。
和泉さんはいつも、こうやって何の迷いもなく真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる。それはもう、こっちが恥ずかしくなるくらいに。
彩也子さんのことは気がかりだけれど、やっぱりまずはちゃんと自分の気持ちを伝えなくちゃ。
気持ちのもらいっ放しはもうおしまい。
私もちゃんと、返したい。
『……灯ちゃん、お土産は口実だよ。疲れてるからこそ、少しでも灯ちゃんに会いたいんだ』
「……っ!」
私が慌てて捲し立てると、和泉さんがふ、と困ったように息をこぼしたあと、声色に少し甘さを含ませてとんでもない爆弾を落として来た。
『来週からまた出張の報告やら会議やら諸々でしばらく忙しくなっちゃうから。だからその前に、疲れた身体に不足してる灯ちゃんをちょっとでもチャージして頑張るパワーをもらいたいと思ったんだけどな』
「まっ、またそんなどストレートなことを……っ!」
私の顔が朱色に染まっているのは、決して夕焼け空のせいだけではない。
『ははっ、灯ちゃんにはやっぱりどストレートに言わないと通じないってことが分かったからね。……さて、そういう訳で、明日の夜のご予定はいかがですか?灯ちゃん』
和泉さんが少し戯けた口調で聞く。
……ああ、敵わないなぁ、と思う。
和泉さんはいつも、こうやって何の迷いもなく真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる。それはもう、こっちが恥ずかしくなるくらいに。
彩也子さんのことは気がかりだけれど、やっぱりまずはちゃんと自分の気持ちを伝えなくちゃ。
気持ちのもらいっ放しはもうおしまい。
私もちゃんと、返したい。