紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
いつものように暖簾を潜ると、「いらっしゃい!もう来てるよ」とおばちゃんが窓際の2人席で文庫本を読んでいる和泉さんの存在を教えてくれた。
「ありがと、おばちゃん。今日はアジフライ定食でお願いしまーす」
「はいよ!」
早々と注文を済ませ、私は和泉さんの所へ向かう。
「和泉さん、お待たせです」
「灯ちゃん、お疲れ様。僕もね、さっき注文を済ませた所なんだ」
声を掛けて向かいの席に座ると、彼は文庫本から顔を上げふわりと微笑む。今日も今日とてイケオジだ。
思い返せば、私の人生で男の人と待ち合わせて2人で食事をするというシチュエーションは今までになかった。
にも関わらず変に構えることもなく、それどころかむしろ回数を重ねるごとに和泉さんとのランチを楽しんでしまっている自分がいる。
初対面から人懐っこい彼のペースに巻き込まれてしまったのと、お互い食べることが好きなのと、後は年の差のおかげだろうか。
和泉さんは、全く見えないけれど私よりも14歳年上の39歳。
化粧品メーカーに勤めているらしい。
いろいろとお互いの話をする中で、食の好みも似ていることが分かった。
例えばコーヒーより紅茶派だとか、こしあんより粒あん派だとか、ラーメンは塩派だとか。
二次元から飛び出して来たみたいなイケオジなのに、そういう所に親近感が湧いた私はすっかり和泉さんに馴染んでいた。
「ありがと、おばちゃん。今日はアジフライ定食でお願いしまーす」
「はいよ!」
早々と注文を済ませ、私は和泉さんの所へ向かう。
「和泉さん、お待たせです」
「灯ちゃん、お疲れ様。僕もね、さっき注文を済ませた所なんだ」
声を掛けて向かいの席に座ると、彼は文庫本から顔を上げふわりと微笑む。今日も今日とてイケオジだ。
思い返せば、私の人生で男の人と待ち合わせて2人で食事をするというシチュエーションは今までになかった。
にも関わらず変に構えることもなく、それどころかむしろ回数を重ねるごとに和泉さんとのランチを楽しんでしまっている自分がいる。
初対面から人懐っこい彼のペースに巻き込まれてしまったのと、お互い食べることが好きなのと、後は年の差のおかげだろうか。
和泉さんは、全く見えないけれど私よりも14歳年上の39歳。
化粧品メーカーに勤めているらしい。
いろいろとお互いの話をする中で、食の好みも似ていることが分かった。
例えばコーヒーより紅茶派だとか、こしあんより粒あん派だとか、ラーメンは塩派だとか。
二次元から飛び出して来たみたいなイケオジなのに、そういう所に親近感が湧いた私はすっかり和泉さんに馴染んでいた。