紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「ちょっ、えっ、和泉さ……っ、」
どうやら、シないという選択肢はないらしい。
スイッチが入ってしまった和泉さんの瞳に再び情欲の熱が揺らめいた瞬間、私の言葉はまたもや彼に飲み込まれてしまった。
さっきよりも深く、濃厚に。
「んっ……」
そして私の唇を割って入ってきた舌が、私の中を掻き乱す。
熱いそれに絡め取られ、私の身体はあっという間に溶けそうになった。
合わせられた唇から漏れる濡れた音と、お互いの艶めかしい呼吸音だけが部屋の中を満たしていて、それだけで身体の中心が熱を持つ。
ワンピースの裾から侵入してきた和泉さんの手が、器用に上の方へと素肌を伝ってくる。
下着の上から胸の膨らみをやわやわと揉みしだき、指先が一番敏感な部分を探る。
「あっ……、んん……!」
見つかったそれを弾かれるとピクンと身体が跳ね、キスの隙間から堪らず漏れた甘い声。
「……可愛い」
それすらも吸い取るかのように、彼はさらにキスを深めた。
彼が触れているのは胸と唇だけなのに、水面に波紋が広がるように、快感が背中から腰、指先から爪先にまで伝わっていくようだった。