紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
「それは美味しそうですね。ぜひ!あっ、じゃあせっかくなのでちょっとだけ待っててもらえますか?」
閃いた私はそう断ってキッチンへ向かい、和泉さんが二人分のグラスを用意してくれている間に今日ベーカリーカフェで買って来ていたミニバゲットを薄切りにしてトースターで軽く焼く。
「あ、ひょっとしてカナッペ?いいね」
それだけで私の作ろうとしていたものを察したらしい和泉さんが嬉しそうに顔を綻ばせた。
それから焼けたバゲットの上に生ハムとクリームチーズを乗せたものとレバーパテを塗ったもの二種類の簡単なカナッペを用意して、ソファーで乾杯した。
「うわぁ……!今まで飲んだワインと全然違う……!蜂蜜みたいに甘くて美味しいですね!」
ひと口飲んで口の中に広がった独特の芳香と甘美な甘さに、こんな美味しいお酒がこの世にあったとは、と大げさではなく感動してしまった。
「灯ちゃんの作ってくれたカナッペとも、相性抜群だね」
「ふふ、良かったです」
あまりにも飲みやすくて、和泉さんとの会話を楽しみながらついついペースも早くなる。
三杯ほど飲んだところで良い感じでふわふわと酔いが回って来ていた私は、この状態ならいけるのでは⁉︎と、自分に余計なことを考える隙を与えないように正面を見据えたまま勢いで口を開いた。
閃いた私はそう断ってキッチンへ向かい、和泉さんが二人分のグラスを用意してくれている間に今日ベーカリーカフェで買って来ていたミニバゲットを薄切りにしてトースターで軽く焼く。
「あ、ひょっとしてカナッペ?いいね」
それだけで私の作ろうとしていたものを察したらしい和泉さんが嬉しそうに顔を綻ばせた。
それから焼けたバゲットの上に生ハムとクリームチーズを乗せたものとレバーパテを塗ったもの二種類の簡単なカナッペを用意して、ソファーで乾杯した。
「うわぁ……!今まで飲んだワインと全然違う……!蜂蜜みたいに甘くて美味しいですね!」
ひと口飲んで口の中に広がった独特の芳香と甘美な甘さに、こんな美味しいお酒がこの世にあったとは、と大げさではなく感動してしまった。
「灯ちゃんの作ってくれたカナッペとも、相性抜群だね」
「ふふ、良かったです」
あまりにも飲みやすくて、和泉さんとの会話を楽しみながらついついペースも早くなる。
三杯ほど飲んだところで良い感じでふわふわと酔いが回って来ていた私は、この状態ならいけるのでは⁉︎と、自分に余計なことを考える隙を与えないように正面を見据えたまま勢いで口を開いた。