紳士な副社長からの求愛〜初心な彼女が花開く時〜【6/13番外編追加】
どれくらいキラキラしているかと言うと、あの46人のアイドルのセンターにいても全く違和感がないくらい。


珠理ちゃんは、学生時代もし同じクラスだったら間違いなく私が絶対に近づかないタイプの人種。

それこそ学生時代に出会っていたら、珠理ちゃんだって絶対私になんか構ってなかったと思う。

だってどう考えても属するグループが違うし、私なんかどちらかというと珠理ちゃんのいそうなグループからは敬遠されるタイプ。

なのにこの会社で出会った彼女にはどういう訳か、


"灯さんって呼んでもいいですか⁉︎私のことは珠理で!"


なんて学生か!と思わず突っ込みたくなるようなむず痒い、というかむしろ痒くしかないやり取りがなされた後、"灯さん、灯さん!"と妙に構われるようになり、こんな風にたまにランチにも誘われたりする。しかも私の塩対応にも全然めげない。

でもこれまでの人生で私が最も縁遠かったそんなキラキラ女子の珠理ちゃんが、いつから、何がきっかけでこんな私に構ってくるようになったのかはさっぱり覚えていない。
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