消えないで…僕の初恋



恥ずかしさが膨れあがる。



テレに耐えられなくて

目をつぶったまま
渚くんに気持ちを伝えちゃった。



ドキドキが加速。

心臓の動きが高速すぎ。



だって

誰かに「好き」って伝えたの
生まれて初めてなんだもん。




自分の心臓の爆音が
耳に響いて

恥ずかしさで
目を開けられない。



スカートのすそを
手のひらでギュっと
握りしめたと同時

私の頬に
ぬくもりが伝わってきた。



「ひゃっ」



肩が飛び跳ねるくらい
びっくりした私は
目を見開くことしかできない。


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