消えないで…僕の初恋



「姫野さんのこと
 一生大事にする」



一生って……

「死ぬまでってこと?」


「嫌?」


「嫌じゃないよ」



むしろ嬉しすぎる。
けど……


一生っていったら


同棲して、結婚して

あんなことやこんなことまで

渚君と……



ひゃぁぁぁ。妄想ムリ。



手をつなぐことを
想像しただけで

ドキドキで心臓が
爆発しそうになっちゃう。



「姫野さんの隣は
 死ぬまで
 僕の特等席にして」



だから

王子様が照れちゃいました
みたいな真っ赤な顔で

超ド級の胸キュンセリフを
ささやくのは反則なんだって。




「姫野さん、ダメかな?」


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