消えないで…僕の初恋
たった3畳の資料室。
大好きな渚くんと
二人だけのこの状況。
胸キュンな告白まで
されちゃった。
夢みたいなことが起きたせいで
冷静に
考えられなかったんだけど
脳が冷やされて
強大な疑問が浮かんできた。
渚くんって
亜美さんのことが
好きなんじゃないの?
ストレートの綺麗な艶髪を
なびかせる
気品あふれるお嬢様タイプの
亜美さん。
私はと言えば……
大人っぽくなりたくて切った
肩上ボブが
なぜかガキっぽく見えてしまうという
背が低くて
幼児体系な残念女子高生。
比べてみると
渚くんの隣にふさわしいのは
亜美さん。
明白すぎ。100%そう。