もしも半分生きた人生をやり直すことができたら。

「貴女が今世で死亡し、やり直すことに挫折したり、後悔なく、天界へ進む道を選んだ場合の話をします。貴女が、本来向かうはずの世界の話です。」

天界には1番から10番までのステージがあり、死んだ人間は各ステージにいる神からいくつかの審査を受けます。人間界でいう海外旅行の際に行われる出国審査のようなものです。

1ステージ目は、人間界と天界を繋ぐ門と言われている、「聖門」(せいもん)。
聖門にて、清算したカルマの数を数えられます。担当する神は星の神、ステラ。1〜3番の数字が書かれてある大きな門が3つあるのですが、清算したカルマ数によって、どの門に進めばいいか教えてくれます。所謂、玄関のようなところです。

2ステージ目は、飴と鞭で善悪を振り返える広場、「秤広場」(はかりひろば)。
秤広場にて、今世で行った良い行いと悪い行いの振り返りをします。担当する神は光の神、ルスクと闇の神、テネブラエの2神です。振り返りはあべこべなので、悪い行いはテネにより、魂にムチを打たれ、良い行いはルスにより、その傷を飴玉の形の薬品で癒やしてもらえます。今世の行いを反省し、または讃えられる場所です。
人間界で死刑をもらった者、罪人に関してはテネの鞭が延々続くことになります。魂が感じるその苦痛は100年以上と言われており、人間界の罪が多い者は、この2ステージ目を長い時間過ごすことになるでしょう。天界の地獄と言われているところです。