「会いたい」でいっぱいになったなら
フットサルの帰り。
私達は夕食を一緒に食べることになった。
コウさんがお手洗いに立っている間に、友人から入ったLINEを確認した。
〈花ちゃん、結婚するんだって!結婚式は親族だけでするんだけど、サッカー仲間やお友達を集めてレストランでパーティーするんだって。今度一緒に着ていく服、一緒に買いに行こうよ〉
『ハナチャン、ケッコンスルンダッテ』
結婚・・・。健、結婚しちゃうんだ・・・
「美琴ちゃん?」
心配そうなその声に顔を上げると、コウさんが目の前に座っていた。
「どした?」
コウさんは心配そうに声をかけた。
私は声が出せなかった。
それでも、なんでもないと首を振った。
コウさんはテーブル越しに手を伸ばし、私の頬に触れた。
頬を摩るコウさんの手で、私は泣いていることに気が付いた。
何でもないと微笑もうとしたけれど、口元がうまく動かない。
コウさんは向かいではなく、私の横の椅子に移動した。
そして、肩を抱き私をその胸に優しく包み込んだ。
私の顔はコウさんの胸にそっと押し当てられる。
そのまま片手で頭を撫でてくれる。
私はじっと、その腕の中で泣いていた。
私達は夕食を一緒に食べることになった。
コウさんがお手洗いに立っている間に、友人から入ったLINEを確認した。
〈花ちゃん、結婚するんだって!結婚式は親族だけでするんだけど、サッカー仲間やお友達を集めてレストランでパーティーするんだって。今度一緒に着ていく服、一緒に買いに行こうよ〉
『ハナチャン、ケッコンスルンダッテ』
結婚・・・。健、結婚しちゃうんだ・・・
「美琴ちゃん?」
心配そうなその声に顔を上げると、コウさんが目の前に座っていた。
「どした?」
コウさんは心配そうに声をかけた。
私は声が出せなかった。
それでも、なんでもないと首を振った。
コウさんはテーブル越しに手を伸ばし、私の頬に触れた。
頬を摩るコウさんの手で、私は泣いていることに気が付いた。
何でもないと微笑もうとしたけれど、口元がうまく動かない。
コウさんは向かいではなく、私の横の椅子に移動した。
そして、肩を抱き私をその胸に優しく包み込んだ。
私の顔はコウさんの胸にそっと押し当てられる。
そのまま片手で頭を撫でてくれる。
私はじっと、その腕の中で泣いていた。