一匹狼の君と私
「俺一人だし気楽に座って」
『えっ、あ、ありがとう…』
家に家族が居ないってことだよね
一人暮らしって言うことなのかな?
だけど家に二人っきり…
龍斗くんは意識なんてしてないと思うけど、、
私はやっぱりいかがわしい事を考えてしまった…
そんなこと、あるはずないのにね
そんなことよりさっきの女の子は誰なのか。龍斗くんとどんな関係なのかが気になる
「…ごめん」
『えっ?な、にが?』
「紅葉…あいつが変なこと言ったり、怪我させてりしちまって」
『そ、そんなっ!龍斗くんは悪くないよ』
「違う…。俺がもっと言っておけば良かった」
『ほんとに大丈夫だよ!押されたのはちょっと痛かったけど、そんな大怪我になるようなことは無かったし』
「…ありがとう、見せてくれるか?どこぶつけた?」
『え、えっと…、その』
さっきぶつけたのはお尻
押されて尻もちを着いたのでお尻が痛い
だけど龍斗くんにそんな所を見てもらう訳にはいかない…
『だっ、大丈夫だよ』
「いや、俺が見る」
『ほ、ほんとに!』
「どこをぶつけたんだ?」
『っ〜!!お、お尻を少し…。』
「…」
『ご、ごごめん!大丈夫だから!』
「わ、わりぃ…///」
『う、うん///』
意外と照れてる…?
か、可愛い…
それにしても龍斗くんが照れると私まで照れてしまう
いつもとのギャップにやられるというか…
イケメンの照れた顔なんて…。