一匹狼の君と私
龍斗くんは覚えてないかもしれないけど、私たちが出会ったのは高校が初めてじゃないんだよ、
6歳の頃に、
お父さんのお葬式の日に会った
私がひとりで泣いている時に龍斗くんは私の隣に一緒に座ってくれて、
私が泣き止むのをずっと待っていてくれて。
私が泣き止んだらすぐにどこかへ行ってしまったけど
それでも、龍斗くんなりの優しさだったんだと思う
6歳なのに気遣いが出来た龍斗くん。ぶきっちょな優しさ。
全てが愛おしい
大好き
龍斗くん、私のこと、覚えてる?
私はあの時のこと鮮明に覚えてるよ?
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