一匹狼の君と私
『はぁ…』
勝手に、思ってた
龍斗くんは女の人とは関わらないんだって
だけど、実際はそんなことなくって
『うぅ…ひっく……ぅ』
路地裏の人通りの少ないところで一人で泣いた
すると上から何かが降ってきた
上を見上げると黒色に青色の刺繍の入っているシンプルのハンカチが見えた
ハンカチをどけると─────────
いつも無口な女の子には興味のないという雰囲気を醸し出している…
あなたがいた
『り、龍斗…くん、』
「…」
『…』
「…何があった」
『えっ、?、、』
「泣いてたろ。」
『なっ、な泣いてなんてない』
「嘘つけ。目真っ赤だぞ」
『うぅ…』
「嫌なら無理に聞き出そうとしねぇよ」
『え…?』
「さっき男といて泣いてたら何かあったかと思うだろ」
『ち、違うの…その人は関係ないの、』
「…そうか」
『り、龍斗くんはどうしてこんな私となんかと話してくれるの…?』
「…別に。気まぐれ」
『そ、そうなんだ…』
せっかく、大好きな龍斗くんと喋っているのに会話が続かない
すごく気まづい空気が流れた
「…来い」
『えっ、?』